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以前の任地大分でよくお客様を別府温泉の地獄めぐりにご案内していた。その一つに「血の池地獄」がある。
九十度を越す高温泉でいつもは湯煙に覆われているが、風が煙りを払うと広い池面に凄惨な深い赤色があらわれ、 まさに血の池の様相をみせてくれる。この神秘的な色は温泉に多量に含まれている酸化鉄分の色である。 人間の体内の鉄分の総量は3〜5g、うち七割が血液中に存在する。 ヘモグロビンの主な役目は細胞活動に必要な酸素の運搬にある。ここにも神秘の金属である鉄の特性が生きている。酸素分圧が高い肺で空気中の酸素がヘモグロビンの鉄とくっつく、つまり酸化が行われる。 酸素と結びついたヘモグロビンは鮮紅色の動脈血となり、体の末端まで運ばれる。各末端の細胞では酸素分圧が低いので、ヘモグロビン中の酸素は鉄と分かれて放出され、細胞活動の燃焼源となる。酸素とのやりとりは有機化合物が不得手とするところであり、酸素と結合・解離し易い鉄や銅などの金属元素が介入し始めて、生命体の維持に不可欠な酸素呼吸が成り立っているのである。 体内で鉄が不足すると酸素の運搬が不充分になる。これがスタミナ不足の一因である。漫画のポパイはホーレン草で力を出す。鉄含有の多いホーレン草で鉄分補給したわけである。 |
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テネシー・ウィリアムスの書いた”Cat
on a Hot Tin Roof ”という戯曲がある。 ブリキの歴史は古く、ナポレオンの時代から、兵食貯蔵用の容器として錫メッキ缶が使われていた。食缶に加えて以前は各種の玩具にも多用されて”ブリキのおもちゃ”は安っぽくて壊れやすいものの代名詞であった。英語の
”Tin
”にも”安物の”とか、”紛い物”の意もある。 |